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連続公開講座   超・図書館革命 第1回  

- 21世紀の図書館とパラダイムシフト -
9月29日 (土) 16:30 ~ 18:00  会場:藤女子大学 北16条校舎
主催:学校法人 藤学園 藤女子大学 企画:同大図書館情報学課程運営委員会
※ 主催者挨拶と講師紹介 : 2001年より藤女子大学図書館情報学課程が開講
 図書館のあり方、地域連携を考えるに当り、昨年から公開講座を始めている。


「超・目録革命 図書館目録は不要になる?」
講師 : 高野明彦教授 (情報・システム研究機構 国立情報学研究所 → サイトポリシー
     連想情報学研究開発センター長 / 東京大学大学院情報理工学系研究科 教授
     東京大学理学部数学科 ~ ㈱日立製作所勤務 ~ 現職 (途中詳細略)
【資料】
「想-IMAGINE 」パンフ A4判カラー両面1枚。略歴ほか紹介文 B5判 1枚

【メモ断片】
想 - IMAGINE  → http://imagine.bookmap.info/index.jsp
サービスとしては一般ユーザーに5年前から提供(研究所として10年位)
コンピュータサイエンスを専門にして、世の中に影響を及ぼすこと、普通の人に
どれだけ使ってもらえるか、他分野の人にどれだけ喜んでもらえるかを意識する
ようになった。産学連携で研究室にNPO法人 連想出版の本部があり、理事長 
※ 略歴とこの項4行目修正 10/01

Webcat Plus → http://webcatplus.nii.ac.jp/ は5年前にオープン
全国1000館の大学図書館に所蔵されている書籍の概要が分かる。和書300万冊
洋書600万冊が収録。(図書館の)目録はやはり必要。しかし目録だけでは届かない
世界もある。そちらのほうが豊かな世界かもしれない。
Web上の本1冊位を (検索窓に) 貼り付けて検索可能。
天声人語を例に : 検索結果は約120万冊。最も関係のある書籍が表示される。

自分が行きがかりで少しずつ見つけたことにチェックを入れると機械がさらに手懸りを
くれる。何を求めているか、頭の中からより具体例を引き出す。機会との対話。人間の
頭がしっかりしていれば (ある程度の読書力があれば?) 結構使いこなせるかと思う。
(情報を) 集めることが目標になってしまわず、集めたあと何ができるか。
(情報に) 雑音が入っていても。ある種の発想支援、追加知識を与える。

メリット
① 本1冊位を丸ごと貼り付け可能 - 近い文章を探す。
② 言葉で要約してみせる。- いつも関連キーワード 30表示
普通は思いつきで10の言葉を並べてグーグルに入れると検索が激減する。
人は自分の記憶に縛られた発想で言葉を並べている。Webcatだとヒットする。
(検索に使うのは)標準的で目次に出てくる言葉。客観的に抜いているので結果が
0件になりにくい。例 : 10の言葉で658件ヒット
グーグルの提供をそのまま使うのではなく、自分が介在しながら出たけことを使って
次のステップにいく。能動的になれる。具体的に積み上げないとコンテクストにならない

新書マップ → http://shinshomap.info/
予め人が作ったもの 1050(のテーマ)から広げていったら良いのではないか。
連想、発想、想起。他をきっかけに飛んでいくという相乗効果で繋がっていくのでは

例:東京都千代田区立図書館 → http://www.library.chiyoda.tokyo.jp/
本年5月改装後、利用者3倍に。千代田区役所の9・10F、平日22時まで開館

・新書マップについて 1,000のテーマに分類された7,000冊の新書情報が
 閲覧できる先進的な電子レファレンス環境(図書館サイト説明文より)
・神保町の古書店160店、データ数百万冊は確実
 NHKのTV番組を紹介 “本の町に誘う書籍検索システム”
 BOOK TOWN JIMBOU オフィシャルサイト → http://jimbou.info/
・調査研究ゾーン ~ セカンドオフィス ~ 無線LAN利用可能

◆「情報を発想力に変える連想エンジン」 キーワード : 連想の情報学
目録プラスアルファの情報で面白いことができるかと思う。
①人間の脳の連想、心理学のような記憶。オーガナイズされている。
② 情報空間:関連情報の探索・分析・提示。まだ無いけれどwishとして記載
  キーワードよりもっと違うものを。ある意味、探しきれない情報に溺れつつある。
  その人が存在する価値はそこにある。 個性的な実体験に支えられた記憶に
  よって判断したりしている。それを大切にしたい。

(情報検索の?) 量はすばらしいが、質は平均的な世界に下っている。
人間は経験していないものは記憶していない。セカンドライフみたいに混乱して
しまうと困るけど。そこを峻別しながら(やっていくこと)。
③ 両者の創造的相互作用  ④ 情報空間は「第二の脳」となりうるか ?

Dual NAVI による百科事典検索 → http://bace.hgc.jp/dn_intro/index-j.html
関連した知識がフラッシュバック、言葉が二次的に描かれている。
サブトピックで区分けできる。文書空間と単語空間の相対性 (主に画像で解説)
機械が意味を分かってやっていると思ったら困る。

GETA : Generic Engine for Transposable Association
http://geta.ex.nii.ac.jp/
文書間や単語間の類似度を高速計算する汎用連想計算エンジン 
WAM (Word-Article Matrix) と呼ばれる。商用サイトで採用済み
研究途中で国家プロジェクトになり、成果物は無償公開しなければならない。
ASCⅡ24、blogWatcher、国立国会図書館の検索など ..

連想する情報サービスの構築
① 専門知識を要求しない情報サービス .. 自然・キーワードでの連想検索
  カーナビをつけて山奥に入ることをめざす。トピックワード、関連性フィードバック
② 関連情報サービスと動態連想検索で実現、迷子にならない安心感。グーグルは
  表層をひっかいている。

マップの対象を新書にした理由は、学生達にもっと本を読んでほしいからだそうです。
第2回は、高野教授もお話の中で触れたGoogle 日本・村上憲郎代表取締役社長を
講師にお迎えします。 10月27日 (土) 16:30 ~
参考、風 KAZE - web magazine  


個人的検索 : ↓ Googleの限界は「人の手」で破る ― 国産の新検索「想」 
ITmedia Inc. ニュース 2006年06月08日 22時09分 更新 [岡田有花,ITmedia]

by livres6 | 2007-09-30 20:25 | 学び (課程関連)  

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